AQUACULTURE

水産養殖事業

鮮魚部門で人気を集める商品の一つが、
グループ会社が養殖する鮮魚を使った切り身や握り。
瀬戸内海と太平洋の自社養殖場で事業を展開しています。

海流や水温の異なる二つの自社養殖場

笠岡市での農場に続き、当社グループ内での生産を開始したのが鮮魚です。グループ会社の一つ、オリーブ水産株式会社は香川県坂出市と高知県大月町の2つの養殖場を有し、マダイを中心にサーモン、ヒラメ、メバルの養殖事業を展開しています。坂出市の養殖場は瀬戸内海、大月町の養殖場は太平洋にあり、夏は海水温が安定した瀬戸内海、冬は海水温の高い太平洋で養殖するなど、海流や環境の異なる二つの養殖場を有効活用。年間を通し、安定して国産鮮魚を店舗へ供給しています。

完全養殖と熟成の技術

養殖事業の中でも中心となるのがマダイの養殖。養殖業では稚魚を業者から仕入れ、成魚まで成長させるのが一般的ですが、オリーブ水産では卵のふ化から初期飼育も行う完全養殖を実施。また、マダイは水揚げ後すぐではなく2~3日間熟成してから出荷。分析の結果を踏まえ、うまみ成分がもっと増えるタイミングで出荷し、「国産熟成マダイ」として店舗で販売しています。熟成マダイは鮮魚部門でも人気商品となっており、現在の年間約6万尾から将来的には年間約24万尾の出荷を目指しています。

安心・安全な国産鮮魚を低価格で

マダイをはじめ、サーモン、ヒラメ、メバルなどは出荷後、店舗で切り身や握りなどに調理されて売場に並びます。市場を挟まず、安定した価格で供給できるため、各店舗はもちろん、お客様にとっても安心・安全な国産鮮魚を低価格で購入できる大きなメリットがあります。今後も出店ペースに合わせ、新たな養殖場の開発も視野に供給量の拡大を目指すとともに、新たな魚種の養殖化にもチャレンジを続けます。