TOP > 職種紹介 > 営業企画

営業企画

プロローグ

東京大学文学部に在籍していたので、就職活動中は出版社や新聞社といった文化系の企業を受けていましたが、当時「小売業」では先進的な考え方を採用していた大黒天物産のビジネスモデルに惹かれて入社を決意しました。当社が展開するスーパーには、いわゆる儲かる仕組みがあり、裏付ける理論や理屈が方法論として構築されています。全店舗に仕組みを浸透させながら現場のデータを収集・抽出・分析し、方法論の精度を高めながら利益を出していく流れは、私の小売業に対する印象とはかけ離れていたこともあり、とても目新しく感じたのを覚えています。
入社後は店舗の加工食品部門で、品出し作業や売り場管理、発注業務などの一連の業務を担当していました。日々の売上・利益推移などのデータを店舗で確認できるので、思った以上に数字に関わることができたという印象ですね。2年経過したある時、営業企画部への異動話が舞い降りてきたのですが、私はデータや理屈を操ることが好きなので、二つ返事で異動を了承しました。

営業企画の仕事とは?

営業企画では、主にデータに関わる仕事に携わっています。一つには「店舗別売上前年対比」という各店舗の全体売上・部門別売上、前年比、客数などの各種数値を纏めた資料があるのですが、見やすいように体裁を整えて全店舗に配信しています。店長や部門の売上責任を追っているスーパーバイザー(SV)は現状を把握することができるため、売上進捗が遅れている店舗では、この資料をもとに原因分析と今後の対策を練ることができます。
また、「生鮮PI値」を分かりやすい表に纏めた資料作成・店舗への配信業務も行っています。全店舗のレジを通過した商品は全てデータとして蓄積され、そのデータの集合体から「生鮮PI値」が算出されます。お客様が1000名来店した場合、それぞれの商品をいくら購入するかという金額PIと、いくつ購入するかという数量PIです。当社では客数の多い大型店と、お店の努力に関係なく客数が伸びない店舗が混在していますが、1000名を基準としたPI値であれば、規模に関わらず全店舗共通で当てはめることができる数値になると言われています。各店舗に投入する商品と数量を確定させるスーパーバイザーや、市場で商品を仕入れるバイヤーが各商品の仕入数を確定させる上での意思決定に大きく貢献しています。
また、経営陣が重要な意思決定をする際にデータで裏付けを取る作業も行っています。例えば、売上が低迷している店舗では大規模な販売促進企画を実施する場合があります。「○曜日は、Aがメーカー小売価格の7割引!」、「○曜日は、1000円以上お買い上げのお客様に卵1パック無料配布!」「○曜日は・・・」というように来店意欲と購入意欲を高める企画を連日開催することで売上向上に繋げていくことが目的です。この企画を実施することで来客数と売上の増加、最終的な利益確保を実現できるのか、企画実施の妥当性を判断する資料が必要になります。過去に同様の販促企画を他店で実施した際の数字推移を確認し、この店舗で開催した場合の数字推移を予測した資料を取り纏めています。

今後トライしてみたい仕事とは?

私はチラシ作成などの販売促進系の業務も担当しています。最近ではクックパッドを使った広告プロモーションにも着手しはじめました。ウェブツールを活用した際の客層の変化、売上への貢献度など、今後もデータを蓄積・分析していくことで何が見えてくるかが楽しみですね。新たな顧客開拓ツールとして成立させることができたらと考えています。

社員

登坂主任

  • 前の職種紹介を見る
  • インデックス
  • 次の職種紹介を見る