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惣菜担当SV & 商品開発担当

プロローグ

スーパーバイザーと聞いても具体的な仕事内容をイメージできる人はあまり多くないと思います。そこで今回は、惣菜部門に所属するスーパーバイザー(以下SV)2名と、主に惣菜の商品開発を手がけるBO戦略マネジャーが集まり、あらゆる角度から仕事内容を紹介します。

Q1: 惣菜スーパーバイザーの仕事内容を教えてください。

濱田SV濱田SV

当社が展開しているスーパー「LAMU(ラ・ムー)」「DIO(ディオ)」では、加工食品、青果、生鮮食品など、さまざまな商品を提供していますが、私と川井はその中でも惣菜部門のSVとして、複数店舗の惣菜部門を管轄しています。具体的な業務は、担当している各店舗の売上管理やパートさんへの指導、本社への報告業務が主な仕事内容になります。

川井SV川井SV

実際にお店を訪問するので、担当している惣菜以外にも、お客様が気持ち良く買い物をしていただくための環境づくり・整備面にも気を配っています。お客様視点で店舗全体を捉えることを意識しており、何か気づいたことがあれば店長やエリアマネージャーに報告したり、改善案を出したりすることもあります。

Q2:田村さんはBO戦略マネジャーですが、具体的な仕事内容を教えてください。

田村マネジャー田村マネジャー

主に惣菜の商品開発を担当しています(今は惣菜部門に限らず商品開発する)。私が所属しているBO戦略室のBOは「ブルーオーシャン」の略。つまり、競合店では販売していない当社独自の商品を開発することがミッションになります。

Q3: ある1日を切り出すと、その日はどのような仕事をしていますか?

濱田SV濱田SV

まず、朝は担当している店舗に顔を出して、前日のその店舗における惣菜部門の数値を事務所のパソコンで確認します。チェック項目はたくさんありますが、例えば「いくつ惣菜を作ったか、それにかかった材料費(原価)はいくらか、そしてお客様に購入して頂いた結果(売上)は?」などは、大変気になるところですね。また週単位で本社から「各店舗の売上数字・惣菜部門の売上数字」が報告されるので、売上が良くなかった店舗に関しては、原因分析とその後の対策を考えてエリアマネージャーに報告します。売上が低いということは、来店頂いたお客様に興味を持って頂けなかったということでもあるので、お店のファンを作るという意味でも早急な対策が必要になります。

川井SV川井SV

濱田SVが話した以外のことをお伝えすると、各店舗における惣菜の「製造計画」を作成する業務もあります。私が担当しているエリアでは、惣菜を担当する社員が店舗にいなくてパートさんだけで対応している店舗も多いのです。そのため、過去の売上データを分析する術もなく、方法も分からないため、「今日は何をいくつ作ればいいのか?」という最適な数値判断ができないわけです。作り過ぎて売れ残ってしまえば廃棄ロス(利益の減少)に、製造数が少な過ぎると買いたいお客様の手元に届かないこと(売上の減少)になってしまいます。そこで私が店舗ごとに過去の売上データを分析して最適な製造数を算出した「製造計画」を作成して店舗に配信する、それを元にパートさんが製造するという流れですね。私の判断が売上に大きく影響するので、非常に緊張感のある仕事です。

田村マネジャー田村マネジャー

私の場合は商品開発の流れで説明したほうが分かりやすいので、その流れで説明します。まず先にお伝えすると「毎月10個の新規商品を店頭に並べる」ことが私のミッションです。しかも、ブルーオーシャンなので、今までにない商品かつ競合店でも販売していない独自商品です。
業務の大まかな流れとしては「競合店調査・自社データベースのリサーチ → アイデア出し → 試作品づくり → 商談 → 評価」という順番で進めていきます。自社データベースには、社長が長年かけて蓄積してきた自社・他社含めた膨大な数の商品データがあるので、商品づくりの参考にしています。とにかくアイデアを出してはレシピを作って試作品を作ること、の繰り返し。来店されるお客様が思わず手に取ってしまうような美味しそうな見た目で、その後も継続的に購入して頂くためには美味しさが求められます。BO戦略室の室長、パートさんにも試食してもらい、厳しい目線でチェックしてもらうので、私の部署の周りでは常に誰かが何かを食べています(笑)。ここで商品化へのゴーサインが出ると、材料の仕入先となる食品メーカーさんと商談します。当社は「1円でも安くお客様に商品を届ける」ことを信念にしているため、質の良い材料を大量に仕入れるなどしてメーカーさんとの価格交渉を重ねていきます。そして「安くて、美味しくて、当社のスーパーでしか買えない」ことが担保された商品が店頭に続々と並んでいく、という流れになります。

Q4: この仕事で感じるやりがいを教えていただけますか?

濱田SV濱田SV

2つありますね。1つめは、現場に入ってパートさんと一緒に作業することです。昔店舗で仕事をしていた時よりも今は複数店舗を統括していることもあって、現場で腰を据えて仕事をする機会は減りました。ただ、スーパーの現場を盛り上げているのはパートさんですし、お客様の一番近くで仕事をしているのもパートさんです。だからこそ、そのパートさんと一緒に仕事することで、現場のリアルな声を拾い続けることは大切だと思っています。単純に一緒に仕事をしていて楽しいというのもありますけどね。2つめは、店舗勤務時代に培った経験やノウハウをSVとして他店舗の運営にも活かせることです。店舗で惣菜を担当している社員が悩んでいれば私なりの意見やアイデアを共有することで、問題が解決することがあります。伸び悩んでいた売上がV字回復することもあります。それがSVの役割とはいえ、純粋に嬉しく感じますね。

川井SV川井SV

言いたいことをほとんど濱田SVが言ってしまったので、一つだけ。私の感覚ですが、各店舗の売上を伸ばすこの仕事には「正解」というものがないと感じています。だからこそ、各店舗のエリア特性や過去の売上データ、働いているパートさんの性格なども含めて、常に状況を把握し、分析し、対策を立てていく必要があると思っています。難易度の高い仕事ですが、だからこそ店舗の売上が向上した時の嬉しさは格別ですね。

田村マネジャー田村マネジャー

ブルーオーシャンの商品を開発しているので、お客様に購入して頂けた時は嬉しいですね。自信を持って商品化したとはいえ、お客様が手にとって頂くまではやはり不安ですよ。正直に言うと、嬉しさよりもホッとする、という気持ちの方が強いかもしれませんね(笑)

Q5: 最後に、この仕事に求められる能力や適性があれば教えてください。

濱田SV濱田SV

一番はコミュニケーション能力だと思います。お喋り上手ということではなく、相手の気持ちをうまく汲み取る能力ですね。SVは自分自身の経験やノウハウを現場にアドバイスする立場ですが、対峙する社員やパートさんは年齢も性格も様々なので、まずは相手にとって適したコミュニケーションを取ること、取ろうと努力すること、に尽きると思っています。

川井SV川井SV

非常にシンプルですが、学ぼうとする気持ちを持つこと、やる気があることでしょうか。それさえあれば、何でもできるようになります。今はSVの仕事に対して「非常に領域が広く、責任が重い仕事」というイメージを持っていると思いますが、やる気と学ぶ気持ちがあれば、「非常に領域が広くて責任が重い仕事」を貴方自身がこなせるようになります。

田村マネジャー田村マネジャー

商品開発に必要な能力は、発想力と行動力だと思います。発想力は色々な情報を仕入れることが大切なので入社後でも問題ないと思いますが、行動力は学生時代にも鍛えることができます。今その能力がないから不安に思うのではなく、商品開発に携わってみたいと思っている方は是非今からでも行動力を鍛えてみるのはいかがでしょうか。

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